1.使用方法
1.チューイングペレットを3分間噛みながら唾液を採取用のカップに入れます。
2.採取した唾液を試薬の入ったテストチューブの2/3目盛(1ml)のラインまで入れます。
 (採取した唾液を入れにくい場合,スポイトを使用してください。)
3.チューブの蓋をして底の試薬が完全に溶けるまで良く振ります。
4. 唾液の気泡がなくなったら,直ちに色見本と比べます。
(少なくとも,1時間以内に判定して下さい。)
(むし歯になりにくい場合は色が赤く,むし歯になりやすい場合は黄色に変色します。)
5.結果は,判定結果表に記入し,患者さんに渡します。



2:原理


 砂糖を食べると口の中の酸の強さは急激に強くなり,pH5.4より 強い酸で歯が溶け出します。
(最近の研究では,生えたての永久歯や乳歯は,pH6.0で溶けると されています。
乳歯や生えたての永久歯がむし歯になりやすいのは, このためです。)
 この状態が約20分間続きます。
 そして唾液により,口の中の状態が元に戻るのは約1時間後です。
すなわち口の中の状態が,酸性に傾いている間は,歯が溶かされ続け むし歯になりやすいと言えます(図 左上)。

 このテストは,唾液が口の中の状態を元に戻す能力(唾液緩衝能) を調べるものです。
たとえば,甘いものを食べて酸ができても,唾液 によって中和され流されます。
ところが,唾液の量や唾液緩衝能に問題がある 場合,歯の表面が酸性に傾いている時間が長くなるので,
むし歯になりやすいと考えられます(図 右上)。


3.むし歯との関係
 中学生を対象とした研究において,CAT21バフの結果が悪い人(黄色)ほど むし歯が多く(6.7本),
このCAT21バフの結果とむし歯数との間に,強い関係のあること がわかります。
また幼稚園児の場合も同じく、むし歯との関係が強いことが示されています。
(岡山大学歯学部小児歯科)
グラフ3









1.使用方法
1.綿棒で歯の表面をぬぐいます。
2.綿棒をアンプルに入れます。
3.アンプルの蓋をして37℃で48時間培養します。
4. 48時間培養後色変化を確認します。 (むし歯になりにくい場合は色が青く,むし歯になりやすい場合は黄色に変色します。)
5.結果は,判定結果表に記入し,患者さんに渡します。



2:原理


3.むし歯との関係
 CAT21テストの結果が悪い人ほどその先に虫歯が出来る確率が高くなっている事がわかります。CATテストの結果はむし歯との関係が強いことが示されています。
(岡山大学歯学部小児歯科)
グラフ3




文献
1.岡崎好秀ら:中学生における唾液緩衝能テストと齲蝕罹患状態の関係について,小児歯誌,38:615-621,2000.
2.岡崎好秀ら:中学生における唾液緩衝能テストと齲蝕罹患状態との関係について 第2報カリオスタットテストと唾液緩衝能テストの組み合わせによる効果,小児歯誌,38:1000-1005,2000.
3.岡崎好秀ら:新しい唾液緩衝能テストに関する研究 第1報幼稚園児におけるCAT21Bufテストと齲@罹患状態との関係,小児歯誌,39:91-96,2001.

提供:有限会社 ウイルデント 
本試験法に関するお問い合わせは,こちらまで。



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